Wednesday, December 03, 2014

シナモン石けんとシリアのオイル


12月12日(金)に上尾のHanoenさんで予定しているボタニカルソープ石けん講座のサンプルを作りました。フルーツ&スパイスの香りをつけたシナモン石けんです。シンプルな石けんにちょっとだけアクセントをつけるのも楽しいですね。マイカボールを押し込みすぎてしまったけれど、使いやすそうな石けんになりました。
ボタニカルソープの講座はひとつの植物をテーマにシンプルで作りやすく使いやすい石けんレシピを紹介しています。材料説明や手順も丁寧に進めていくので、全く初めての方も大歓迎です。興味のある方はHanoenさんまでお問い合わせください。(現在の残席は2名です。)

昨日は自宅でテキスト作りや講座用の試作などをした後に、シリアのオリーブオイルとローレルオイルを買いに出かけてきました。輸入販売をしているクロスロードという会社で、通常は通販で買うようなのですが、うちから近いので電話をして取りに寄らせてもらいました(いつもなら知らない人と電話で話すのが苦手な私も、こういうときは考える前に電話してますから、好きなことって勢いが違いますね)。商品を取りに行くと、代表の方が「石けんを作るんですか?」と聞いてくださったので、「はい」と答えると、アレッポの石けんやカサブの石けんのこと、石けんに使われるオイルの話し、鹸化率や水分量についてなどいろいろお話してくださいました。
帰り道で、サンプルにいただいたカサブ石けんを見ながら、教えていただいたことを頭の中で整理していると、私の中のあるひとつのこだわりは作り手の勝手な思い込みにすぎず、使う側のものとは違ったんだと気づきました。作るために作るのではなく、使うために作るというのは当たり前のようですが、なかなか難しいです。使い心地というものすごい個人差のあるものに正面から向き合うことができず、無意識のうちに作る側の楽しみばかりを考えていたんだな、そこで偏った思い込みができてしまったんだな、と気づき、自分の幅の狭さを反省しました。作り手の楽しみももちろん大切ですが、アレッポの石けんのように、広く多くの人に長く愛される石けんというのが何かということも、これからじっくり考えてみようと思います。買ってきたシリアのオリーブオイルとローレルオイルは2月の東京・千葉のブッククラブの補講で使う予定なので、それまでに何かひとつ、みなさんにお伝えするものができればと思っています。